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競馬の「流し」とは?ボックスとの違いや計算式・勝てる買い方を徹底解剖

保坂 健司 保坂 健司 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
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馬券を購入する際、多くの競馬ファンが直面するのが「点数が増えすぎてトリガミ(的中しても収支がマイナス)になる」「どの買い方を選べば資金効率を最大化できるか」という悩みです。圧倒的な実力馬や信頼できる本命馬を見つけた時、すべての組み合わせを均等に買うのは得策ではありません。そこで、無駄な投資を極限まで削ぎ落とし、利益率を劇的に引き上げる武器となるのが「流し(ながし)」投票です。

本記事では、競馬初心者から中級者に向けて、流し馬券の基本構造からボックス・フォーメーションとの決定的な違い、券種別の点数計算式や早見表、さらには回収率を伸ばす軸馬・相手選びの戦略まで、実践的なノウハウを余すところなく解説します。

【基礎知識】競馬の「流し」とはどんな買い方?仕組みと基本ルール

競馬流しとは

競馬における「流し」とは、馬券の対象となる着順に必ず入ると予想した1頭(または2頭)を「軸馬(じくうま)」として固定し、その相手として選んだ複数の馬「相手馬(あいてうま)」へ流すように組み合わせる投票方式です。

例えば、出走馬16頭のレースで「1番の馬は絶対に3着以内に入る」と確信した場合、1番を軸にして相手に4頭(2番、3番、4番、5番)を選びます。このように、特定の軸を決めて相手に流すことで、全通りの組み合わせを買うよりも買い目点数を大幅に圧縮できます。

流し投票は、単勝や複勝を除くほぼすべての連勝式馬券(枠連・馬連・馬単・ワイド・三連複・三連単)で活用できます。自分の予想の「自信度」をそのまま馬券の形に反映できるため、軍資金を有効に配分したい競馬ファンにとって必須のスキルです。

ボックス・フォーメーションとの決定的な違い|買い目とコストの比較

馬券の買い方には、流しのほかに「ボックス」と「フォーメーション」があります。それぞれの特徴と違いを理解しておくことで、レース展開や出走メンバーに応じた使い分けが可能です。

【ボックス(BOX)との違い】
ボックスは、選んだ馬のすべての組み合わせを購入する方法です。例えば馬連で4頭選んだ場合、どの馬同士で決着しても的中となります。軸馬を決める必要がないため「どの馬が勝つか絞りきれない混戦レース」に適していますが、選ぶ頭数が増えると買い目点数が急激に跳ね上がり、資金が分散するデメリットがあります。

【フォーメーションとの違い】
フォーメーションは、1着・2着・3着の候補をそれぞれ自由に複数指定して組み合わせる方法です。「1着はAかB、2着はA・B・C・D、3着はA〜F」といった柔軟な指定ができます。流しはフォーメーションの特殊形(1着を1頭だけに固定した形など)とも言えますが、フォーメーションの方がより細かく複雑な資金配分やリスクヘッジに対応できます。

買い方 特徴 メリット デメリット
流し 軸馬を固定して相手へ流す 点数を絞りやすく回収率が高い 軸馬が飛ぶと全滅する
ボックス 選んだ馬の全組み合わせを買う 軸馬が不要で抜け目が少ない 点数が多くトリガミになりやすい
フォーメーション 着順ごとに候補馬を複数指定 メリハリのある柔軟な構成が可能 点数計算や組み立てがやや複雑

【券種別】流し馬券の買い方と実践テクニック|馬連から三連単まで

流し馬券は選ぶ券種によって狙い方や注意点が大きく異なります。代表的な券種における流し馬券の特徴を整理しました。

1. 馬連・ワイドの流し
軸馬1頭から相手n頭へ流します。馬連流しの最大のメリットは、構造がシンプルで無駄な資金を使わずに済む点です。相手を5頭選んでも5点で済むため、本命馬から穴馬への流しで高配当を狙うスタイルや、少額で手堅く勝ちを積み上げる戦術に適しています。

2. 三連複の流し(1頭軸・2頭軸)
三連複では「1頭軸流し」と「2頭軸流し」が使えます。

  • 1頭軸流し:軸馬が3着以内に入り、残り2頭が選んだ相手馬の中から入れば的中。中波乱を狙う際の王道パターンです。
  • 2頭軸流し:「1番と2番の2頭は確実に3着以内に入る」と読んだ場合に有効。相手を何頭選んでも点数は「相手の頭数分」にしかならないため、大穴を含めた手広い流しが可能です。

3. 三連単の流し(1着固定・マルチ投票)
三連単の流しは、着順を厳密に指定します。「1着軸流し」は軸馬が1着、相手が2・3着に入る組み合わせ。「2頭軸流し」は1着と2着を固定して3着に流すような買い方です。
着順が入れ替わるリスクに備えるなら「マルチ投票」が役立ちます。1頭軸マルチなら指定した組み合わせの着順違いをすべて自動展開(通常の3倍の点数)し、軸馬が2着や3着になっても的中を拾えます。

一目でわかる!流し馬券の点数計算式と購入点数早見表

流し馬券を購入する際、事前に買い目点数を把握しておくことは資金マネジメントの上で極めて重要です。主要な計算式と早見表を活用し、予算オーバーを防ぎましょう。

【基本的な計算式】

  • 馬連・ワイド(1頭軸):相手頭数 = 点数
  • 三連複(1頭軸):相手頭数 ×(相手頭数 - 1)÷ 2
  • 三連複(2頭軸):相手頭数 = 点数
  • 三連単(1頭軸・1着固定):相手頭数 ×(相手頭数 - 1)
  • 三連単(1頭軸マルチ):相手頭数 ×(相手頭数 - 1)× 3
  • 三連単(2頭軸・1,2着固定):相手頭数 = 点数
  • 三連単(2頭軸マルチ):相手頭数 × 6

相手頭数 馬連/ワイド
(1頭軸)
三連複
(1頭軸)
三連複
(2頭軸)
三連単
(1着固定)
三連単
(1頭軸マルチ)
三連単
(2頭軸マルチ)
3頭 3点 3点 3点 6点 18点 18点
4頭 4点 6点 4点 12点 36点 24点
5頭 5点 10点 5点 20点 60点 30点
6頭 6点 15点 6点 30点 90点 36点
7頭 7点 21点 7点 42点 126点 42点

回収率を劇的に上げる「軸馬・相手選び」の鉄則と勝てる買い方

流し馬券の成否は「軸馬選び」にすべてがかかっています。どれほど魅力的な穴馬を相手に拾っていても、軸馬が馬券圏外に沈めば投資金は全額泡となって消えてしまいます。

【信頼できる軸馬を見抜く条件】
軸馬には「勝率」よりも「複勝率(3着内に入る確率)」が高い馬を選定するのが鉄則です。過去の同コース実績、先行して粘り込める脚質、展開に左右されにくい自在性を持った馬が理想的です。単勝1倍台の圧倒的人気馬であっても、出遅れ癖があったり極端な追い込み馬であったりする場合は、軸としての信頼度は下がります。

【相手選びで妙味を生み出すテクニック】
相手馬を人気上位馬だけで固めると、的中してもトリガミになるリスクが高まります。おすすめの配分は「人気上位の相手2〜3頭 + 展開利や血統的適性が見込める中穴馬2〜3頭」の組み合わせです。流し馬券は点数が絞られている分、穴馬が1頭絡むだけで一気に高回収率へと跳ね上がります。

競馬場やWINSで迷わない!マークカード「流し」の正しい書き方とネット投票の注意点

競馬場や場外馬券売り場(WINS)で流し馬券を購入する際は、専用のマークカードを使用します。

【赤いマークカード(流し専用)の記入手順】

  1. 場名・レース番号:購入する競馬場とレース番号を塗りつぶします。
  2. 式別(券種):「馬連」「三連複」など購入したい券種を選択します。
  3. 軸馬・相手:「軸」の欄に軸にしたい馬番をマークし、「相手」の欄に流したい相手の馬番をすべてマークします。
  4. マルチの有無:三連単などでマルチ投票にする場合は「マルチ」の枠を忘れずに塗りつぶします。
  5. 金額指定:1点あたりの購入金額をマークします。

ネット投票(即PATやJRAダイレクト等)の場合も、投票画面で「流し」タブを選択すれば直感的に軸馬と相手馬を指定できます。ネット投票は点数と合計金額が自動で即座に計算・表示されるため、購入確定ボタンを押す前に想定内の点数に収まっているかを必ず確認しましょう。

【競馬 流し と は】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:流し馬券とマルチ投票は何が違うのですか?
A1:流しは着順を固定して相手に流す買い方ですが、三連単や馬単の「マルチ投票」は、指定した軸馬と相手馬の着順が入れ替わった組み合わせもすべて自動で購入するシステムです。着順指定の不安を解消できる反面、点数が大幅に増える点には注意が必要です。

Q2:競馬初心者が勝つための買い方として、流しはおすすめですか?
A2:非常におすすめです。ボックスのように買い目が増えすぎず、無駄な資金を抑えられるためです。初心者はまず「ワイドの1頭軸流し」や「馬連の1頭軸流し」からスタートし、軸馬を見極める精度を高めていくのが着実に回収率を伸ばす近道です。

Q3:軸馬が4着以下に敗れた場合、相手馬同士で決着しても外れになりますか?
A3:外れになります。流し馬券は「軸馬が指定の着順内に入ること」が的中への絶対条件です。もし軸馬に不安がある混戦レースであれば、流しではなくボックス買いやフォーメーションへの切り替えを検討してください。

Q4:相手馬は何頭くらい選ぶのが理想的ですか?
A4:券種やオッズによりますが、馬連なら3〜5頭、三連複なら4〜6頭程度が目安です。相手を広げすぎるとオッズ次第でトリガミになるため、合成オッズ(全的中時の平均払戻率)を確認しながら絞り込む習慣をつけましょう。

競馬の「流し」は、確固たる根拠に基づいた軸馬から効率的に配当を狙い撃つ、極めてロジカルで費用対効果の高い馬券戦略です。全通りを買うボックスや複雑なフォーメーションと適材適所で使い分けることで、投資リスクを最小限に抑えつつ大きなリターンを狙えます。

次回のレース予想では、まず「馬券圏内を外さない確実な軸馬」を1頭見極め、そこから妙味のある相手へ流すスマートな馬券構築に挑戦してみてください。無駄買いを削ぎ落とした先にある、回収率の確かな変化を実感できるはずです。

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トレンドリサーチャー 保坂 健司
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